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態度は最悪、でも忘れられない女
小田山は、
ぶしつけで距離感ゼロな一軍ギャル・成瀬りなこが苦手だった。
性格も合わず、言動も雑。
正直、関わりたくないタイプ――のはずだった。
校内事故と、拭えない違和感
ある日、校内を自転車で走る成瀬と衝突し、小田山は倒れてしまう。
周囲が騒然とする中、成瀬は一瞬だけ言葉を失った表情を見せた。
それは、彼が知っている彼女とは少し違っていて――
胸に、妙な引っかかりを残した。
過去にあった、説明のない距離
思い出されるのは、以前の何気ないやり取り。
敬語をからかわれ、手を差し出せと言われ、
ノートのお礼だと、キャラクターグッズを渡された日。
理由は語られず、距離だけが一方的に縮められていった。
保健室で目を覚ました、その隣に
意識を取り戻した小田山は、保健室のベッドに横たわっていた。
体は無事。
だが、隣の椅子には――眠ったままの成瀬りなこ。
彼が起きるまで、そこにいたらしい。
嫌いだった女が、何も語らない理由
謝罪の言葉だけを残し、理由は何ひとつ語らない成瀬。
なぜ、そこまでして付き添っていたのか。
なぜ、今も距離を詰めようとしないのか。
嫌いだったはずの女は、
一番近くで、沈黙を選んでいた。

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